脊髄小脳変性症の症例


多系統萎縮症(線条体黒質変性症) 50歳代 女性S

06年
6月22日、線条体黒質変性症 50歳代 女性S 1週間の予定で千葉県から来院。
01年頃手の震え等体の異常を自覚する。
03年多系統萎縮症(線条体黒質変性症) と診断される。
言語障害・小さく不明瞭な声でかなり聞き取りにくい。
手の障害・筋力の低下が著しく、手の動きがぎこちなく筋肉・関節が硬くなる。動作時に手がふるえる。字がまともに書けない。
足の障害・高度の障害があり介助が必要(ゆっくりと伝い歩き出来る)。歩幅が非常に狭く、すり足歩行で強いすくみ足。
その他の障害・ 唾液がすぐにたまるため会話が難しい。食べ物を飲み込みにくく、すぐにむせてしまう。顔の表情が乏しく笑顔が出来ない。首が前に傾くので頚椎カラー着用。ふくらはぎと手足がよくつる。前傾姿勢。身体が右に傾いてしまう。手足や身体がこわばり(夜中に固まって動かない時がある)寝返りもうてない。座位がとれず背もたれがないとすぐ後ろにひっくり返ってしまい、倒れたら一人で起き上がる事が出来ない。便秘。排尿障害が強く自己導尿検討中。
◆2日延長し、9日間で17回施術。
23,24日と強いすくみが出て歩行不能のような状態になったが、以後すくみは軽くなってゆく。
24日、顔に表情がもどってきて笑顔が出るようになる。
25日、歩行に改善が見られ、少ししっかりしてくる。
 といった経過で、最初はまったく不可能だった施術ベッドに上がる、うつ伏せになる、横向き上向き等姿勢を変えるといった動作が、ゆっくりとだが自力で出来るようになる。
 首が動く様になり左右を見る事が出来る、またコップの水を飲む時、以前はストローを使っていたがストローなしで飲めるようになる。
 体が傾かなくなる、また背もたれが無くても椅子に座っている事が出来る。
 唾液が少なくなる。
 排尿障害に改善の兆しが見える。
 言葉が聞き取りやすくなる。
 歩行に介助は必要だが、すり足歩行、すくみ足が改善され、安定感、速度等に有意な改善効果が現れる。 等症状が改善され、次回7月の予約をとって帰られた。
◆7月23日、2度目の来院。前回、帰ってからずっと調子が良かったが、1週間くらい前から調子が悪くなったと話す。
8日間で15回施術。
唾液の出すぎが改善する。椅子から一人で立ち上がることが出来る。施術ベッドに上がり 、四つん這いになり、正確な位置にうつ伏せになるという一連の動作がゆっくりとだが自力で出来る。入浴が一人で出来た。前回外出はまったくせず部屋にこもりっきりだったが、ホテルの近回りに外出する。等の改善がみられた。
前回一緒だったPさん夫婦が今回も一緒になり、Sさんの回復ぶりを見て大変驚く。
◆8月24日、3度目の来院。非常に調子悪いと話す。歯車現象、すり足、すくみ足等強く、確かに動きが悪くなっていた。多少後退する事は有るが、こんなに症状が後退するのは考えられないので、 冷たいものをたくさん飲食したのではないか尋ねると、暑かったので無制限に飲みたいだけ飲んだという。神経変性疾患の人にとって冷たいものの飲食がこれほど体にこたえるとは予想できなかった。
 7日間で13回施術。
 動きが前回並に改善する。笑顔が非常に良くなった。近くの料理店まで昼食に行って来て、前回は歩いて帰れるだろうかと思ったくらい大変だったが、今回は平気だったと話す。体力も少しついてきたと思われる。
◆10月1日、4度目の来院。今回は厳重に冷たいものの飲食を絶ったので調子がよいと話す。すり足、すくみ足等なくなっていて、運動機能が大幅に改善していた。リハビリのため15分ぐらいの散歩を行っている、2回ぐらい30分ほど歩いたが、そのときは足腰の関節が痛くなったと話す。
 6日間で11回施術。言語障害はまだあるが、言葉がかなり聞き取りやすくなった。入浴等に介助がいらなくなった。施術ベッドであお向け、横向き等姿勢を自力で変えられる。施術ベッドから自力で起き上がって降りる事が出来る。軽く手をつないでいるだけで、当院からホテルまで問題なく歩いて帰れる。以前は腕の静脈が細くて採血が大変だったが、静脈が浮き出て太くなった。等症状が改善した。
◆11月4日、5度目の来院。調子が悪いと話す。動きが少し悪くなっていた。
 6日間で11回施術。大きな変化は無かった。
◆12月3日、6度目の来院。6日間で11回施術。
 歩行が安定して、方向転換が出来るようになった。
07年
◆2月4日、7度目の来院。6日間で11回施術。
 軽く手をつなぐと、歩行も方向転換も正常な動きで、運動障害が有るとは思えないほどに回復する。 (手を離すと恐怖感からか動きが悪くなる)。
◆3月11日、8度目の来院。6日で11回施術。
 前回と同じ状態。一人で動くことに非常に強い恐怖感があるようで、手を触れているだけで自由に歩けるが、離すとトタンに体がこわばってくる。
◆4月15日、9度目の来院。6日間で11回施術。
 前回、イスから立ち上がるときの体重移動 の訓練をした効果があったのか、立ち上がる動作は正常に近くなっていた。体重移動その他に、体を動かす訓練が必要かもしれない。
◆5月13日 、10度目の来院。6日で11回施術。
 大きな変化は見られなかった。
◆6月17日、11度目の来院。 6日で11回施術。
 首筋がやっとほぐれだして、以前から頑固に前傾していた首が少しずつだが改善しはじめる。 本人も首が楽になったのか、必ず着用していた頚椎カラーを忘れるようになる。
 また、歯車現象が軽くなってきた。
◆7月22日、12度目の来院。6日で11回施術。
 指が長く太くなり、手のひらが一回り大きくなった。背も高くなっているはず。 また、横隔膜が全く動かないので肺活量が平均の半分しかなかったが、横隔膜が動き出して呼吸のとき腹部が動くようになった。おそらく肺活量も大きく改善していると思う。
◆8月19日、6日の予定で13度目の来院。
 脈拍が90台だったが80台になった。血圧は100前後で変化ない。排尿障害と残尿が軽くなった。リハビリでボールを投げたり受けたりが立って出来る。
◆10月21日、6日の予定で14度目の来院。
 夜中にたびたび起きていたのが、睡眠時間が長くなり、起きる回数が大幅に減った。強度の便秘だったのが改善されたのか、最近定期的に便が出るようになった。MRI検査を受けた。医療機関が異なるため前回との比較はできないが、やはり脳に病変が見られる。
◆12月9日、6日の予定で15度目の来院。
 軽い歯車現象はまだあるが、下肢に最後まで残っていた、パーキンソニズム特有の筋肉の異様な硬さがなくなった。
08年
◆2月3日、16度目の来院。
 少し変化が感じられる。
◆3月30日、17度目の来院。6日の予定で来院。
 長い間、前回できていたことが、次回来るとできなくなっていた。といったことを繰り返していたが、今回は動きに明らかな変化が見られた。本人もかなり積極的になる。
◆5月11日、18度目の来院。6日で11回施術。
 歩いて体力をつけるよう勧めたが、少し歩いただけで腰が痛くなった。
 運動失調が出て以来運動量が減り、体力が極端に低下していることがうかがえる。
◆7月24日、19度目の来院。 
 前回帰宅後膝痛の再発もあって、2年前最初に来院した当時のほとんど歩けない状態で、非常に調子が悪いため、息子さんも付き添って3人で来院。
 6日で11回施術。
 前回の最終日に、「軽く手をつなぐと歩行も方向転換も正常な動きで、運動障害が有るとは思えないほど正常な動きをするが、手を離すと恐怖感からか動きが悪くなる。手を触れているだけで自由に歩けるが、離すとトタンに体がこわばってくる。」といった不可解な症状に対する答えを見つけたので、今回はそれを集中的に施術する。
 思ったほどの劇的な改善は見られなかったが、施術方法に間違いがないことを確信した。
◆9月26日、20度目の来院。
 前回の施術方法に間違いはなかったようで、すくみが起こらなくなっていた。
 しかし、本人は長年の習慣から自立歩行に不安があるようで、積極的に自分から歩くことをためらう。
◆11月30日、21度目の来院。
 非常に調子が悪いと話す。
 全身に力が入らない症状が起こっていた。隠れていた症状があらわれるのは、回復が一段階進んだということです。
2009年
◆1月17日、22度目の来院。
 やはり、前んに力が入らない症状が続いていた。また、「嚥下が大変困難になり、食事がまともにできない状態で非常に困っている」と話す。
 6日で11回施術。
 嚥下が少し楽になった。
 

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